マッケンジー恐るべし!! -ROUND3 スーパーラグビー2020-

チーフスは開幕3連勝

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ROUND3終わって負けなしは、南アフリカカンファレンスのストーマーズとチーフスのみ。まだ開幕3試合でしかないが、やはりオーストラリアカンファレンスの負け越しが目立つ。ブランビーズが2勝1敗、サンウルブズが1勝1敗、レベルズが1勝2敗、レッズとワラターズにいたっては3連敗だ。どのチームも主力級が抜けてチームをこれから作り上げていくという段階にある中、最初から一つの塊になれているサンウルブズとしては序盤で白星を積み上げていきたい。

やはりマッケンジーがいたらワールドカップの結果は変わっていたかも

代わりの効かない選手というものはやはりある、と思わざるを得ないほど、FBダミアン・マッケンジーはこの日も輝いていた。

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1m75cm/81kgと、日本人BKと変わらない体格ながら、一瞬の加速とダイナミックなランでサンウルブズのディフェンスを容赦なく切り裂いた。前半34分、サンウルブズ陣内22mライン手前でのブレイクダウン、HOジャバ・ブレグヴァゼがブレイクダウンに注意を取られ、CTB森谷圭介との間にできたディフェンスの穴、マッケンジーは見逃してはくれなかった。矢のようなスピードでここへ走り込んできたマッケンジーへSHブラッド・ウェバーからのパスが通り、電光石火のラインブレイク。本当に観ていて何が起こったのかわからなかったが、次のシーンではマッケンジーが突き抜けていた。自分で無理やりトライにも行けたであろうシーンではあったが、大外でサポートに来たWTBソロモン・アライマロへ余裕のパス。最後はもらいなおしてのマッケンジーのトライ。これぞニュージーランド、これぞスーパーラグビーというプレーに秩父宮も魅せられていた。

比較は使用がないが、15番にマッケンジーが居たら、10番にSOボーデン・バレットを置くことができた、ワールドカップ2019日本大会。結末が変わっていたかもしれない。

もうひとり上げておきたいのが、FLラクラン・ボッシャーだ。

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この日もターンオーバー3回。前節クルセイダーズ戦では5回のターンオーバーを決めている絶好調のボールハンターだ。トライシーンでは森谷がファンブルしたボールを見事にすくい上げてそのままトライ。たびたび触れているがFW第3列の人材が薄い、現在のニュージーランド代表オールブラックスにとっては好材料だろう。94年生まれの25歳、2016年からスーパーラグビーに出場しているが、オールブラックスへは未だ選ばれていない。同じくチーフスのFL/No.8サム・ケインとともに、オールブラックスのLoose Forwardを担う日も近い。

齋藤、フィフィタ、中野は充分やれる

ウェバーにゴールラインでふっ飛ばされたSH齋藤直人だったが、血を出しながらも激しく、小気味よく、持ち味の危機管理能力も観られる、見事な先発でのプレーだった。

圧巻だったのはWTBシオサイア・フィフィタの迫力あるランだ。チーフス選手を何人ぶちかましただろう。個人STATSを見てもDefenders Beaten(ディフェンス突破:相手選手からのタックルやディフェンス、コンタクトを破って前に出た回数)ではサンウルブズではトップの6回。相手が優勝候補のチーフスだということを考えれば、今後もフィフィタにボールを集めていきたい。

スーパーラグビー初トライを決めた中野も後半56分からの出場ながら、74mを走り、Defenders Beatenも3回と、こちらも素晴らしいラインブレイクを観せてくれた。CTBベン・テオと森谷のコンビがしばらくは続くと思われるので、中野はリザーブからの出場が多いとは思うが、フィニッシャーとして相手ディフェンスを突破して欲しい。

セットプレーでプレッシャーをかけたいROUND4

冒頭にも触れたが、15チームの中でもチームとしてまとまりを観せているサンウルブズ。他チームがいろいろと試している間に白星を積み上げ、自信を付け、後半戦に弾みを付けていきたい。その意味では3連敗中のレッズには是が非でも勝利が必要だ。

ROUND3はハイライトでしか確認できていないが、トライシーンを見る限り、レッズもやはり強敵だ。FWにはワラビーズが各列におり、BKにはSOジェームズ・オコナーWTBヘンリー・スパイトといった経験者がオフロードで軽快にボールを繋ぐ。好調のハグアレス相手に前半だけで24点を奪ってみせた。後半はハグアレスのセットプレーに強烈に押し込まれ、イエローをもらうなど、規律も乱れ始めていた。今シーズンのサンウルブズのセットプレーを持ってすれば、レッズに充分にプレッシャーをかけられるだろう。後半はペナルティーキックの3点のみであったことからも、我慢ができるサンウルブズとしては前半はイーブンで持ち込んで、後半20分で畳み掛けたい。

退路を断ってNTTコムを退社した小倉順平も遠征メンバーに入った。SO/FBとしてリザーブに名を連ねてくるだろう。

ROUND4は、ブリスベンのサンコープ・スタジアムで2.22(土)17:15(日本時間)キックオフ。

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