異次元のスピードスターに敗れるも、課題が見えたクボタ -第1節 ジャパンラグビートップリーグ2020-

やっぱりクボタは今シーズンのダークホースだった

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開幕前、第1節で最も注目すべき試合として、パナソニック対クボタを取り上げた。

前半は27-3でパナソニックが差をつけたが、後半だけ見ると7-8でクボタがパナソニックとがっぷり四つで戦えることを証明した。パナソニックのチームとしての成熟度に比較し、クボタは個人では充分通じていたが、ここぞというときにハンズが上手く行かず、ハンドリングエラーに終わってしまう。

さらに言えば、前半の2トライはWTB福岡堅樹という、もはや世界屈指の点取り屋にトライを奪われただけであり、悔やんでも仕方がない。しかし、福岡がトップリーグでは、と言うより15人制ではあと1試合、1.18(土)の対トヨタ戦が最後となるのかと思うと、寂しい限りではある。

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南アフリカっぽいわかりやすいラグビー

神戸製鋼ニュージーランドっぽいならば、クボタもフラン・ルディケHCの下、フィジカルの強さを選手一人一人が全面に出していく、激しいくもわかりやすい南アフリカっぽいラグビーを観せてくれた。

この日、最も注目していたキャプテンCTB立川理道は、その持ち味を存分に発揮してくれていた。

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パナソニック12番、ワールドカップ優勝メンバーでもあるCTBダミアン・デアリエンディとも十二分に張り合えていた。タックルされたあとの得意のセカンドエフォートも健在で、ミスの多いチームをキャプテンとして鼓舞し続けた。

立川と同じくフルスロットルだったのが、No.8ドゥエイン・フェルミューレンだろう。

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J SPORTS解説の藤島大さんが「災害」と評する程の強烈さは、ワールドカップの時と比べて何ら遜色はない。パナソニックにも多くのワールドクラスが出場していたが、この試合でのインパクトはフェルミューレンが抜けていた。同じく藤島さんが「この人を嫌いになるのは無理だ」と評したFLピーター・ラピース・ラブスカフニとともに、クボタのFWを牽引していって欲しい。

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後半だけならパナソニックに勝利していたクボタ。特に後半26分に入ったSH岡田一平のさばきは神戸のSH日和佐と比較しても充分な、素早いテンポをクボタに作り出していた。もう少し早い時間から岡田を観たい。

いずれにせよクボタの課題は明確になった。キャプテン立川やラブスカフニ、フェルミューレンなど、リーダーたちに他のメンバーがスキルはもちろん、意識面でも追いついてこなければならない。ハンドリングエラーを無くしていければ、強豪チームからも勝利を狙えるはずだ。

充実のパナソニック

福岡が第2節のトヨタ戦を最後に7人制へ専念する。とは言え、本当にスキルフルな選手がたくさん居るのがパナソニック。この日も日本代表の不動の2番、HO堀江翔太リザーブから後半に出場。そしてその巧みなハンドリングや身のこなしであっさりとトライを演出してしまう。

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同じく日本代表のSO松田力也ではなく、先発10番はSO山沢拓也

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この選手の一番の魅力であるランも冴え、前半32分には自身でトライラインを超えてみせた。その山沢がプレースキックを蹴るのかと思えば、実際に蹴ったのは14番のWTB竹山晃暉だった。5本全て決める見事なキック。1年目の選手がパナソニックで先発するというだけでも凄いことだが、易しくない角度からも冷静に決めていた。また1人、面白い選手が出てきた。

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他にもFB野口竜司もキレていた。体も一回り大きくなったように感じる。No.8ジャック・コーネルセンも要所に顔を出し、フェルミューレンと互角にやりあっていた。13番のCTBディラン・ライリーも今後が楽しみなプレーを観せてくれた。

神戸製鋼パナソニックが軸となるか

ここまで、最初から最後まで試合を観たのはまだ3試合。もう第2節が始まってしまうのだが、他の試合の結果も勘案すると、やはり神戸製鋼パナソニックが今シーズンをリードしていくように観える。

この2チームが当たるのが、第12節4.11(土)の熊谷だ。第11節以降のチケットの発売日は、JRFUメンバーズクラブ会員は2.1(土)10:00-、一般販売は2.8(土)10:00-となっている。第12節の熊谷はプラチナチケットになりそうだ、早めに手に入れよう。