流通経済ラグビーは、観ていて楽しいスーパーラグビーだった!! -ラグビー大学選手権-

四強決まる

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https://www.rugby-japan.jp/news/2019/12/21/50096

ラグビー大学選手権は四強が出揃いました。2020.1.2(木)準決勝は秩父宮にて、天理対早稲田、明治対東海、という組合せとなりました。準々決勝は、まだ花園の2試合を観終わったところですが、どちらも非常に面白い試合でした。明治と関西学院の試合が均衡していたようで、この後じっくりJ SPORTSの録画を観ようと思います。

 

早稲田BK陣は盤石

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https://www.daily.co.jp/general/2019/12/22/0012979854.shtml

CTB長田、FB河瀬の切れ味が早明戦とは違ってましたね。河瀬が最高峰からディフェンスの穴を見つけ、長田がトライラインを横切る。明治戦の時には観られなかった本来の強さ。

また、SO岸岡が一瞬ボールを持つ彼の独特の「間」に対し、プレッシャーをかけてきた日大。何度か岸岡をサックできていたと思いますが、それでもSH齋藤から深くパスをもらい自由な「間」を持つと、ロングパスやキックパスも交えて、岸岡のゲームコントロールは見事でした。左足でも正確なキックパスをしてましたね。デイリースポーツの記事にありますが、

斎藤主将は「早明戦ではあのエリアで(キックで)脱出ばかりになっていた。本来の強みであるアタックする認識が薄かった」と振り返る。どこからでも繰り出す攻撃こそ持ち味。敗戦を糧にワセダは生まれ変わった。

ポゼッションを持ち、我慢をし、決定力あるバックスが鋭角にディフェンスラインを切り裂く、早稲田らしいラグビーだったなあと思います。FWも早明戦不在だったFL相良も先発で復帰。キャリーやブレイクダウンで存在感を出してました。最後は齋藤に代わって入ったSH小西。初めてきちんと観ましたが、スピードは一級品でした。齋藤とはまた違ったタイプのスクラムハーフかと思いますが、ウイングでも充分いけそうなランは、南アフリカ代表のSHハーシェルヤンキースを彷彿とさせます。準決勝でも最後の10分、活躍の場があるはずです。

あとはCTB中野将伍だけですが、年明けに間に合って欲しい限りです。もちろん代わりに入っているCTB吉村やCTB中西も充分のパフォーマンス。準決勝のメンバー発表が待たれます。

 

もっと観たかった流通経済

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https://www.sanspo.com/rugby/news/20191222/uni19122205010005-n1.html

観ていて本当に面白いラグビー、まさしくスーパーラグビーみたいだったのが天理大学との試合に臨んだ流通経済大学。ここまでハンズが鍛えられていると、ニュージーランドみたいに観えますね。

日本代表にも言えますが、このあたりのスキルは体格に関係ないので、日本人選手が身に付け強みにすべきスキルの1つだと考えます。BKであれば他大学も流経大並にできている場面もありますが、FWのスキルは段違い。この試合でも1番PR藤田からHO松田へのオフロードから松田が大きくゲインするなど、ショートパス、ゼロ距離パスが背番号関係なく決まっていて、自陣からあっという間に敵陣深くへ、という場面が多々ありました。

関西大学リーグで敵なしの天理は、今季初めてのプレッシャーを受けながらの試合展開。ワールドカップで明らかになりましたが、快勝したあとの試合の難しさ。この試合の前半は天理がそれをまざまざと流経大に味合わされました。後半、サンウルブズのスコットにも入っている注目のCTBシオサイア・フィフィタの強さ、そして自信のあるスクラムで押す、自分たちが帰るべき場所を見つけた天理がじわじわと流経大を追い詰めていきました。

この試合、帝京戦で大活躍したWTBイノケ・ブルアはマークがきつく、フィフィタとは対照的に、あまりボールを集められなかったという印象です。

CTBヴィリアメ・タカヤワのランはタックラーを引きずれる程の強さ。ブルアにもっとボールをもたせるためにも、タカヤワとのセンターコンビにするのはどうでしょうか。

この試合、最後は流経大疲労が敗因だったように思います。今のポゼッションラグビーを根っこに起きながらも、より効率よくトライを取れるような工夫がなければ、プロチームや代表チームでもない限り、このスタイルで80分間戦い続けるのは厳しいと思います。柔らかさも持ったブルアにペネトレーター役を任せてオフロードでチャンスを作り、タカヤワはじめ速いWTBを走らせる、例えばそのような効率良く点を取れる仕組みを構築して、来シーズンは上位校を苦しめ、上り詰めていって欲しいです。

大学選手権の2試合で、いっきに流通経済大学のファンになりました。来シーズンは関東大学リーグ戦も注目したいです。

 

早稲田、久しぶりの決勝に行くためには

苦しんだ天理大学。後半のようなシンプルなラグビーで早稲田との準決勝に挑むことでしょう。フィジカルやスクラムでは天理が上回っていますが、今年の早稲田の寄って立つべきところ、ディフェンスで天理がミスするまで我慢し続けることができるかどうか、そこがキーになってくると考えます。セットプレーをそつなくこなし、SO岸岡に余裕を持ったゲームマネジメントをさせたい。CTBフィフィタにラインブレイクされるのは仕方がない。その前に激しく前に出て天理のアタックの勢いを止めてしまいたい。

2020.1.2(木)12:20@秩父宮でのキックオフ予定となっている。