流通経済の奔放な展開に、帝京沈む -ラグビー大学選手権-

いよいよ上位校の登場

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https://www.rugby-japan.jp/lp/daigaku_senshuken/index.html

さて、大学選手権が始まっていますが、先週末から各対抗戦・リーグ戦の上位校が出始めました。中でも帝京大学 v 流通経済大学の一戦は、とにかく面白い試合でした。

 

帝京時代の終幕

まず結果から言えることは1つ。帝京の時代がひとまず終りを迎えたということ。対抗戦の結果は岩出監督のピーキング戦術だと考えていましたが、結果から見ればピーキングではなく実力のようでした。もちろん怪我人が多かったことは帝京にとって厳しい部分ではありましたが、それを選手層でカバーしてしまう帝京の絶対的な強さが、関東大学対抗戦、そしてこの対流経大戦でも観られませんでした。

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https://www.rugby-japan.jp/tournament/6031

 

流経大ラグビーはスーパーラグビーみたいだった

この試合、おそらくわたしが流通経済大学の試合をここまで前のめりで観戦したのは初めてのこと。ひとことでその印象を表現するなら、スーパーラグビーみたい、というのが当てはまります。いっそ、流通経済大学をそのままサンウルブズとしてスーパーラグビーに参戦させてみたい、とまで試合途中、思ってしまいました。

展開ラグビーへの貪欲さ、選手一人一人に与えられている裁量が多めで、個人技を余すことなく使わせているラグビー。やっぱりこれはスーパーラグビーですね。

 

イノケ・ブルア、柔らかさと力強さとオフロード

特に14番、WTBイノケ・ブルアのランニングとオフロードパスが、スーパーラグビーらしさを感じさせてくれました。

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https://www.sanspo.com/smp/rugby/photos/20191216/uni19121605010002-p1.html

180cm/97kgと見た目としてはFLかNo.8くらいにも観えますが、ランが柔らかいのなんの。速いとはお世辞にも言えない。いや、速いように観えないだけかもしれませんが。しかし、ステップを切るというより、ステップとランの間くらいの柔らかさで帝京ディフェンスをずらす。タックルがずれてしまえば、ハンドオフも使いながら強靭なその足腰で前へ進む。そして50/50のプレーではなく、サポートを信じて狙いすましたオフロードパス。このスキルはちょっと大学生のレベルではないように思います。

オフロードといえばかのソニー・ビル・ウィリアムスですが、SBWのように真っ直ぐに走ってオフロード、というスタイルでもないので、クボタスピアーズに加入した元オールブラックス、CTBライアン・クロッティに柔らかさが近いかなと感じました。ディフェンスについては観きれなかったのでわかりませんが、センターに入っても面白いプレーヤーかなと思います。フィジー生まれのようですが、ぜひ日本でラグビーを続けて代表にまで上り詰めて欲しい、そんな選手が見つかりました。

サンウルブズのスカウトが動くことを期待してます!!

流通経済大学は他にも、2トライを上げたFL粥塚諒、ランが魅力のNo.8積賢佑、1年生ながら速い展開を作り出すSO柳田翔吾など、観ていてわくわくする選手が多く居ました。

 

天理を超えられるか

勝った流通経済大学は、今週末には天理大学との試合。順当に行けば明治との決勝戦が予想される西の王者が相手。帝京戦は風の強い熊谷での試合ということもあり、両校ともにディフェンスがバタついた感は否めない。SO柳田、WTBイノケ・ブルアを中心に奔放で速い展開ラグビーで天理に対してもアタックは通じるはず。組織だったディフェンスの整備が必至だ。

 

12.21(土)花園で行われる流通経済大学 v 天理大学の前には、早稲田 v 日大が行われ、勝者同士が年明け1.2(木)に秩父宮で激突することとなる。1.11(土)、真新しい国立競技場への道はまだまだ険しい。

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