【ラグビーワールドカップ2019】Match 44 4年後とは言わない、8年後でも12年後でもいい、31人で戦える日本を観たい

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視聴率もかなりの数字に届いたようで、試合の詳細を書く必要はないかと思います。また日本代表の選手のみなさんへの称賛は、ここで記載するまでもなく感謝でいっぱいです。まずはゆっくり休んで、残りの準決勝以降を楽しんでもらえればと思います。

そういうわけで、昨日の試合で気になったSTATSを見ます。左が日本代表、右が南アフリカ代表スプリングボクス

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スクラムは1度や2度はレフェリーにアジャストするためにも失敗はつきもの。しかしラインアウトはレフェリングではなく、完全なるスキルスプリングボクスは伝統的にラインアウトに強い。今回も10分の10獲得。対する日本代表は13回もチャンスがありながら獲得できたのが8回。せっかく粘ってディフェンスしペナルティを得て前進できても、ラインアウトを獲得できなければまた相手ボールを奪うことから始めなければならない。もちろん相手には世界屈指のLOエベン・エツベスがおり、プレッシャーもかけられ、獲得もされていた。個人STATSを見るとLOデヤハー、スナイマン、FLデュトイラインアウト奪取されている。

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次なる課題だとこれで認識できたと思います。コンテストキックのキャッチは見事に克服できていました。コンテストしてくる相手をそーっと邪魔することも見事でしたし、バックスリーは見事にキャッチできていましたね。

しかしラインアウトは一朝一夕では克服するのは難しいかもしれません。他国に比べて身長が低い、これは如何ともし難い事実です。であれば、日本らしいラインアウトメソッドを考える必要があるのかもしれません。スクラムでWTB福岡がSHの役目をする場面がこの試合でもありましたが、これなど、日本独自のメソッドですよね。超ロングスローとか、ものすごい早いスローとか、身長差をものともしないラインアウトを構築していって欲しいです。

以前の記事で書きましたが、強い人が激しく前に出るという基本戦術を全うしたスプリングボクスはただただ強かったですね。

それを牽引したのがプレイヤーオブマッチにも選ばれたSHファフ・デクラーク

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この人にやられたなあとわたしは考えます。たしかにデクラークのコンテストキックには対応できていたと思いますが、それでも蹴り続ける、もしくはスペースへのキックなど、常にスプリングボクスのFWに前へ行け!!とプレーで指示しているかのうような振る舞い。FWは相当疲弊するとは思いますが、この人だけは終始元気で強気、FWを鼓舞し続けることを徹底してましたね。そしてスペースを見つけるや否や、スピードのあるランで思い切りよく仕掛けられる。オールブラックスのSHアーロン・スミスとタイプは異なりますが、世界トップのSHだと思います。

とは言え、前半は3-5と互角。よく我慢し続けたと思います。しかしこの40分が今の日本代表の極限値だったのかと思います。プール戦4試合を、ほぼ同じ選手で戦わざるを得なかった日本代表。準々決勝に進んだ他の7カ国はローテーションで主力を休ませながらプール戦を勝ち上がってきます。今の日本代表にはそこまでの余裕はありませんでした。結果、日程に恵まれていたとはいえ疲労の蓄積は想像以上だったのではと感じます。

スキルの面ではラインアウト、そして組織としてはより多くの選手の底上げ、もしくは様々な選手の組み合わせでもプランを遂行できるような日本ラグビーとしてのビジョンの共有。これは4年間あれば確実に克服できる、とは言い難い課題です。今大会でラグビーをやってみたいと思った子どもたちの成長を待たなければならないかもしれません。サンウルブズが本当に除外されてしまうのであれば、今後のラグビーワールドカップ2023以降に向けて、どのように31人のスコッドを構築していくのか、日本人の叡智を振り絞って考えていきましょう。

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